タイトルに『えっ?!なんで?』と思われた方が多いかもしれません。
世の中には、運動と食事制限で痩せた人がたくさんいますからそう思われるのは当然のことだと思います。
肥満の原因のほとんどの場合が、食べ過ぎであることは誰もが知っている事実です。
では、なぜ食べ過ぎるのでしょうか?
肥満を解消したいと思って行動に移した方の中で、ここまで掘り下げている人はそんなに多くないのではないかと思うのです。
今回は、この 『人はなぜ食べ過ぎるのか?』という 部分について、人間に備わっている自律神経の反応を交えてご紹介します。
まず、『太りすぎている人には、強いストレスを抱えている人が多い』ということが研究の結果分かっています。
ここに肥満へ向かう原因が隠れているという訳なのです。
人は、ストレスを感じて交感神経が働くと、副交感神経の反射が起こります。
副交感神経は、食事をしたり、休息・睡眠の際に優位となる神経です。
簡単に言うと、『手っ取り早く食べてストレスを解消して、さっさと忘れてしまおう!』という体の反応が起きるというわけです。
そして、 これが何度も繰り返されることで肥満へとつながっていたということです。
そのため、仮に運動や食事制限でうまく痩せることができたとしても、またすぐに元へ戻ってしまう可能性があるのです。
心当たりのある方は、まずはじめに『ストレスの改善』に目を向けてみると良いですね。
現代人は、職場での人間関係や悩みによる強いストレスを心に抱えてしまっている人が非常に多いというのは、すでに一般的な認識としてあるのではないかと思います。
免疫学の研究により、人間の自律神経は、 交感神経と副交感神経がのどちらに偏りすぎても病氣に向かうことが分かっています。
また、ストレスが長引くと、交感神経が緊張した状態が固定化されてしまい、常に興奮した状態が続くという恐ろしい状態を招くことも分かっているのです。
これでは、夜に眠ることができなくなってしまうのは、容易に想像がつきますし、実際にこのようにして不眠症になるということなのです。
ストレスを改善させるためには、交感神経と副交感神経がバランスよく働くようになること(体の状態を戻してあげること)が重要ですね。